9月に発売のタイミングでApple Watch10を購入しました。

今回初めてApple Watchを使い始めたのですが、Apple Watchの使いどころは色々とありますが私自身は時間のログ取りにこそ本領を発揮するのではないかと思いました。

最近「このプリン、いま食べるか? ガマンするか? 一生役立つ時間の法則」(この後はプリン本と略させていただきます)という時間管理の方法を教えてくれる本を読みました。

このプリン、いま食べるか? ガマンするか?

この本の中で、時間のポートフォリオを作るというのを説明しているところがあります。

時間のポートフォリオでは4つの時間に分類され

  1. 役割の時間
  2. 幸福の時間
  3. 投資の時間
  4. 浪費の時間

と説明されています。

そして幸福の時間を増やすこと目標にしましょうという話が書かれていました。

このポートフォリオのアイディアは良いなと思い早速作ろうと思いましたが、どうやって効率よく記録しようかと悩んでいました。

この本を読んだのはApple Watchを買う前だったので、どうするか考えるだけで時間が過ぎていきましたが、Apple Watchを買ってからこの本の事を思いだして、まさに記録するのにぴったりのアプリを見つけました。

それがaTimeLoggerです。

この記事では実際に私が実践している時間のポートフォリオを可視化している方法を共有したいと思います。

できあがる時間のポートフォリオ画面

まずは最終的にどのように表示されるかを見てみたいと思います。

これがポートフォリオの画面です。

表示しているのは1日単位ですが、1週間、1カ月、1年単位で表示切り替えができます。

1枚目の画像についてはバランスよく1日が過ごせていますが、多くの場合2枚目のように役割の時間が多くを占めるのでは無いでしょうか。

このように時間のポートフォリオを円グラフで可視化することで、意識的に投資の時間や幸福の時間を増やそうとなるわけです。

後述しますが、ポートフォリオで可視化することで浪費の時間が意識的に減らせるようになるのが、この可視化する本当のメリットだったりします。

ちなみにこの画面では、計測していない時間の表示はOFFにしています。この話については計測していない時間の登録の話の中で詳しく書きます。

各グループにどんなアクティビティを設定するか

もう一度振り返りますが時間は

  1. 役割の時間
  2. 幸福の時間
  3. 投資の時間
  4. 浪費の時間

に分けられます。

そしてこの4つの振り分けは以下のように考える事が出来ます。

  1. 役割の時間:やらなければいけないこと(have to)
  2. 幸福の時間:やりたいこと(want to)
  3. 投資の時間:将来のためにやるべきこと(should)
  4. 浪費の時間:1~3以外

この4つの時間に各アクティビティを振り分けていきますが、プリン本によると行動は考え方によって役割の時間にもなるし、幸福な時間にもなると書いています。

そういう意味では厳密にアクティビティを分けない方がいいかもしれません。

ここからは各ポートフォリオのアクティビティの紹介の前に、自分なりにアクティビティ設定について考えたことを先に書いていきます。

移動アクティビティは削除

aTimeLoggerには標準で「移動」というアクティビティが用意されていますが、移動は例えばAudibleのようなオーディオブックを聴いて移動していればそれは読書(投資の時間)になりますし、運動(投資の時間)とも考えられますし、音楽を聴いていれば幸福な時間にもできます。また、家事のための買い物のための移動であれば役割の時間となるでしょう。

なので、私の場合は「移動」は混乱を招くので削除して、移動時間に何をしているかを基準にアクティビティを決めるようにしています。

睡眠アクティビティは削除

移動アクティビティ同様に「睡眠」も不要と考えて削除しました。

理由はポートフォリオがわかりにくくなるためです。

時間のポートフォリオの本来の目的は、役割の時間をなるべく減らして、投資や幸福の時間を作ることにありますが、これはあくまで起きている時間の話です。

もし睡眠アクティビティを幸福な時間に設定してしまうと、ポートフォリオは幸福な時間が半分くらい占める可能性があり、本来起きている間にある幸福の時間の意味が薄れてしまうためです。

情報収集アクティビティは作らない

恐らく情報収集のアクティビティを作ろうとした人もいるのではないかと思いますが、情報収集アクティビティは作らない方が良いと思います。

情報収集には仕事目的(役割の時間)、勉強目的(投資の時間)、遊び目的(幸福の時間?)と目的が元にあるため目的をアクティビティとします。

私の作ったアクティビティで「なんとなくSNS」というアクティビティがありますが、これは浪費の時間です。情報収集のつもりでSNSを見ていたら関係ないものを読んでいたり、いつの間にかYouTubeをみていたりすることってありますよね?

そういう場合は浪費の時間に書き換えます。

あと買い物のための情報収集も正直何に振り分けるか悩みますね。(各アクティビティの説明でも買い物アクティビティの話をしています)

このように情報収集というアクティビティ自体が迷うアクティビティなので作らないで、何のための情報収集かを考えてアクティビティを決めるといいです。

息抜きを何と考えるか

もし作業が一区切りした場合自分の場合はコーヒーを入れて小休憩をとりますが、これはどのアクティビティになるでしょうか。

これもその時の気持ち次第ですが、幸福の時間にするときもありますし、役割の時間とするときもあります。役割の時間にするのは休憩は仕事の延長と考えるときもあるからです。

この辺はご自身でルールを決めてみてください。

計測していない時間を浪費の時間にする

aTimeLoggerはアクティビティをスタートさせていなくても裏で前回のアクティビティが終了した時間から時間だけ計測が行われています。

なのでこの自動で動いている時間に後から何をやっていたかを登録することができますが、この登録は基本的に浪費の時間として記録します。

なぜなら浪費の時間って浪費しようと思って時間を使っている訳ではないからです。

もしアクティビティをスタートするのを忘れていた場合はもちろん修正OKですが、アクティビティをスタートさせない時点で能動的な時間では無いですよね。

この、あとから登録する浪費の時間については、Apple Watchからは出来ないのでスマホから記録することになります。

私が実際に設定しているアクティビティ

私が現在設定しているアクティビティを紹介します。これは今でも項目を増やしたり、減らしたり試行錯誤しているところなので、あくまで参考程度にしてください。

まず、aTimeLoggerにはグループを作る機能があるので、グループで4つの時間を作成します。

そのあとに、各グループにアクティビティを移動することで、グループでの円グラフが表示されるようになります。

アクティビティを作るポイントはアクティビティを細かくし過ぎないことです。アクティビティを細かくして増やしすぎると、アクティビティをスタートするときに悩んでしまったり探してしまう無駄な時間が出てきてしまうためです。

極端なことを言うと4つのポートフォリオをグループにしないで、アクティビティにしてしまうのもありかもしれませんが、一応行動を振り返られるように最低限のアクティビティをつくることにしました。

また、全ての項目に「汎用」というアクティビティを作っていますが、悩んだら汎用を使うようにしています。

1.役割の時間

  • 仕事
  • 家事
  • 掃除・整理・データ整理
  • 休憩
  • 汎用

役割の時間では仕事と家事に使っている時間がメインです。

現在0歳の子供のお世話をしている時間もありますが、これは子守や子育てなどの細かいアクティビティにしないで家事にまとめています。

掃除は投資の時間と迷いましたが、掃除や身の回りの整理、PCのデータ整理も仕事のうちですし、掃除したからと言って直接利益につながるるわけではないので役割の時間としました。

休憩ですが、これは仕事の延長と考えて役割の時間に入れましたが、幸福の時間にしてもいいと思います。そのときの気持ちで決めればいいかと思います。例えばひどく疲れていたら仕事の延長ですし、仕事が一区切りついてのブレイクの時間であれば幸福な時間かもしれませんね。

2.幸福の時間

幸福な時間は自分が望んでやりたいことだったり楽しいと思う時間ですね。

  • 食事
  • 風呂
  • 音楽(聴く、弾くどちらも)
  • 飲み
  • バイク・自転車・趣味
  • 汎用

幸福な時間って考えると意外とそこまで多くないなと思いました。項目にはありませんが、私は英会話サークルも運営していて、その時間は幸福の時間に入れてもいいと思ったのですが、一応勉強のアクティビティにしています。その時間の過ごし方でこの幸福な時間の汎用を使ってもいいと思っています。

3.投資の時間

投資の時間は、将来のためにすべきことですね。投資ってやらなくても当面は困りませんが、現状維持はマイナス成長なんて誰かが言っていたようないないような、でもそう思うので、積極的に時間は自己投資に回したいものですね。

  • 運動
  • 読書
  • 勉強・スキルアップ
  • ブログ
  • 企画提案・アイディア
  • 手帳・ジャーナル
  • 汎用

投資の時間は正直まだアクティビティが多くてまとまっていない気がしていますが、現状このような設定です。

特に「読書」が微妙なアクティビティで、情報収集と似ています。またビジネス書でもルポのような本の場合エンタメとして読む可能性もあり、その場合は幸福の時間かもしれないし、浪費の時間かもですね。

この項目は試行錯誤中です。

4.浪費の時間

浪費の時間は基本的に3つのポートフォリオ以外に該当しますが、意図せずなんとなく過ごしてしまった時間でしょうか。

  • 買い物
  • 娯楽
  • うたた寝
  • なんとなくSNS
  • 遊び系情報収集
  • 病気による病院
  • 汎用

浪費の時間のアクティビティも作るのが少し難しく、アクティビティ名を見ていただいても分かるとおり適当気味です笑

浪費の時間は先に説明したとおり、時間を計らなかったときにあとから登録すると説明しましたが、意図的に浪費の時間と決めている場合は「娯楽」を使ったりします。

この中で使うのが多いのが、「買い物」です。買い物は主にネットでの買い物のことで、調べだしたら止まらない性格なので、浪費の時間としています。

より良い買い物をするために時間を使って色々調べるのも大事ですが、かつてお世話になったことがあるアメリカ人フリーランスの人は、常にストップウォッチを持ち歩いていて、特に買い物の時間を数分と決めていて見つからなければいらないと判断して諦めていました。時間にとても厳しかったです。

もちろん買い物も家事に関わる買い物や、仕事に関わる買い物であれば役割の時間にしていいと思います。

一応これでアクティビティについては以上です。

時間ログを取ることによる思わぬ効果

aTimeLoggerを使い始めて気づいたのですが、普段からログをとる癖が付くことで「浪費の時間」が明らかに減ったことです。

たまにはダラダラしたいときも当然あるのですが、それでも時間を決めるようになり浪費の時間をなるべく投資の時間に回すようになりました。

一番大きいのはXやYouTubeをなんとなくみることがほとんど無くなったことです。YouTubeをみるなら、読みかけの本を読んだ方が投資の時間になるし、趣味の時間を作った方がその日の満足度が高いかもしれません。

このように、グラフで見える化すると、極力無駄な時間は過ごさないように気持ちが向くようになりました。

まとめ

今回ご紹介した時間のポートフォリオは、プリン本で一番印象に残ったところだったので、Apple Watchとの組合わせでこのように使っている時間を可視化することを思いつきました。

プリン本には他にも幸福の時間にも3種類あることや、手帳に幸福の時間を先に入れるなど、幸福の時間を作るための工夫についても書かれています。

自分では時間管理は出来ている方だとは思っていたのですが、改めて可視化するとそうでもなかったことに気づいて、こうして改善しているところです。

この時間のポートフォリオのログ取りにいつては、Apple Watchを主体で話を進めてきましたが、スマホだけでも全然できるので、気になった方でApple Watchを持っていなくても試しにやってみてください。

以上、「Apple watchとaTimeLoggerを使って時間のポートフォリオを可視化してみよう!」でした!

今回紹介したもの

このプリン、いま食べるか? ガマンするか? 一生役立つ時間の法則

aTimeLogger